ここのところ、ステーションゼロの定期公開(第3土日)が行われていないのは気掛かりですね。2025年10月も一般公開が無いとの報があり、これで5月から半年間なかったことになります(5月と8月はアナウンスされていたものの中止。ただしツアー限定の公開はあり)。部外からは内情については知る由もありませんが、今後はツアーやイベントなどに合わせての不定期公開に方針が変わったのか、遠方の身としてはしばらく様子見するしかないようです。
廃止後の玉名線宮内(くない)駅🐱HP炭鉄からのサルベージ記事となります。
ホームは現存しており、最近の写真でもよいのですが、ストリートビューで検索できますので、あえて30年以上前の写真を引っ張り出します。
駅名板は今は失われてしまいました。駅名は線路の反対を向いているので、廃止後にわざわざ描き直されたものと思います。ちなみに、大平駅とは0.5キロ、大谷駅とは1.5キロ離れ、起点の原万田駅からは1.6キロの位置にあります。

大平大谷方向をそれぞれ見ています。恒久的ともいえる石積みの立派なホームです。造りとしては万田駅や西原駅などと共通で、三池様式と呼べるかもしれません。両端に階段がありますが、大谷側は簡易なブロック積みなので後付けに見えました。路盤跡は枕木があった凹みが何となくわかります。
ホーム反対側は道路に面しています。道路側に柵すらありませんが、現役時代の写真を見ても元から無かったようです。
最新のストリートビューを見ても、状況はほとんど変わっていません。駅名板には地元名所が書かれた時もあったようですが、今は根元から無くなっています。時折、地元の自治会主体にて草刈りが行われているようで良好な状態を維持していますが、荒尾市からは具体的な活用案はいまだ提案されていません。
宮内駅の開設年については資料がはっきりしません。玉名線での通勤輸送の開始が1948(S23)年5月とすることから、ホームも同時期に造られたのではないかと推測されます。利用者となったのは、駅東側に広がっていた宮内社宅の鉱員およびその家族でした。




